モリッツ・グロスマンはブランド創立12周年を記念し、19世紀の伝統的な時計製造技法を用いた限定モデル「Ⅻ バースデーエディション」を発表した。ローズゴールドケースとステンレススティールケースのふたつのバリエーションがあり、それぞれ6本、合計12本のみの限定生産となる。
モリッツ・グロスマン「Ⅻ バースデーエディション」は、18Kローズゴールドケース(左)とステンレススティールケース(右)の2モデル展開となる。
伝統的な技法を用いた「Ⅻ バースデーエディション」
創立12周年を記念して発表された限定モデル「Ⅻ バースデーエディション」は、シルバーフリクション コーティングを施したダイアルを特徴とする。この技法は、ブランドの原点ともいえる19世紀のドイツ・グラスヒュッテで活躍した時計師、モリッツ・グロスマンが製作した振り子時計にも用いられている、伝統的な技法だ。インデックスがエングレービングされた文字盤に、銀の細粉と塩を含む白い粉を、少量の水を付けたブラシでこすることにより、きめ細かくマットな質感の文字盤が完成する。
モリッツ・グロスマン「Ⅻ バースデーエディション」Ref.MG-002907
手巻き(Cal.100.1)。20石。1万8000振動/時。パワーリザーブ約42時間。SS(直径41mm、厚さ11.35mm)。世界限定6本。270万円(税別)。
時計師モリッツ・グロスマンをオマージュしているのは19世紀のコーティング方法だけではない。インデックスには、彼の手掛けた懐中時計に見られる大きなローマ数字を採用。繊細なフォルムの時分針はブルースティールに仕上げられている。12時位置には、1875年に作られたオリジナルロゴ「M.GROSSMANN」が刻まれ、全体がクラシカルな雰囲気で統一されている。
搭載されているムーブメントはキャリバー100.1。ケースバックからは、グラスヒュッテの時計に特徴的なストライプ模様や3つのゴールドシャトン、精緻なエングレービングなどを眺めることができる。ラインナップはローズゴールド製のケースにダークブラウンのアリゲーターストラップを組み合わせたモデルと、ステンレススティールケースにブラックのアリゲーターストラップを組み合わせたモデルの2種類。それぞれ6本限定での販売となる。
テンプの受けには繊細で優美なエングレービングが施されている。角穴車に施されているのは、ゾネンシュリフ(太陽模様)と呼ばれる仕上げ。同社のムーブメントにおける見せ場のひとつだ。
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腕時計市場特色の設計 URL 2021年08月06日(金)16時16分 編集・削除
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